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※レベルや目的によってこれから書く事が矛盾したりします。理由は後述。
絵描きのタイプは大きく分けて3つです。
それは理屈タイプ
感性タイプ
思考停止タイプ
各タイプの特徴
理屈タイプはまず描き方のイロハを頭に叩き込みます。真面目に測ってキッチリ描かないと気がすまなかったりするとこのタイプ。例えば構図の黄金比を暗記したり、人物の体の比率を暗記したり、とにかく型にはまった絵を描く感じです。要は基礎の骨組みで絵を描いてしまってる状態。王道なので安定しやすい。が、魅力半減してしまう場合も。
注意する点は、頭に入れるのを重視しすぎて『知識だけある描かない絵描き』に進化してしまう恐れがあるので気をつけましょう。
感性タイプは、文字通り感じるがままに描きます。体の比率なども『何となく』で描く事が多いです。いい加減というより自由気ままな印象。その分ダイナミックな絵が描けたり、その人の個性にもなるので大事です。いわゆる自分の絵。ただ、初心者がやっちゃうと残念な結果になることも・・・。
思考停止タイプは、そのまま何も考えないで描いてるタイプ。この状態のままだと上達する可能性は限りなく低いです。改善方法は絵を見て疑問に感じる部分を探すことです。それがないと現状から脱することはできません。
理屈で考える必要性
初心者で必ずぶちあたる、どうしてここに影が付くのか、など、何も知らない状態で描くわけですので頭の中は?だらけです。なので納得しないと次に進めないから不安要素を無くしていきたいという心情なわけです。そこで理屈で考えて自分なりの答えを見つけて、それをさらに昇華させていきます。答えの見つけ方は人それぞれです。デッサンや模写、解剖学を学ぶなどをして疑問を解決していくのが通常です。そもそも理屈とは、別の言い方に言い換えると基礎の基礎のようなものです。
理屈タイプはダメなのか?
いえ、そんな事はありません。むしろ理屈で考えたほうが上達はしやすいです。予め決められた通りに線を引けばその通りの形になるわけですしね。萌え絵のように判子絵と言われるものも暗記すればその通りに描けます。
かわいい女の子を描きたければ、まず目の間の比率、腕の長さ、など暗記しましょう。そうすれば形だけは描けます。しかし、きっちり描いてしまう分、何かぎこちなくない絵になってしまう事もあります。
逆に感性で描くタイプは、何となくこうすれば可愛く見えるだろう、この色を置けばいい感じになるな、と瞬間的に判断し、自分の感性を用いて描いています。ね?簡単でしょ?で有名なボブ先生も感性タイプに見えます。
実は多かれ少なかれ、絵を描く事に慣れると感性でも描けるようになっていきます。まだ慣れてないから理屈で考えちゃうだけで、数をこなせば自然と感性で描けるようになるはずです。
でも理屈で描くのはダメ
よく聞くこの言葉。冒頭で書いた通り矛盾しちゃってます。実はその段階に合ったアドバイスがあり、この場合の『ダメ』というのは、描き慣れてきた中級者あたりの人に向けて言っています。
というのもマンガの表現などで理屈通りに描いてしまうとすごく違和感があったり、つまらない絵になってしまいます。その理屈をぶっ壊したものが『デフォルメ』です。
アニメなどでも横顔で頬の部分に口が合ったり、3頭身のキャラで角度によってはありえないところから手が生えてたりしますよね。それは理屈じゃなく、見映えや印象を考えて描いているからです。この描き方の方が面白いし、かわいい、という風に考えて描かれた結果がデフォルメです。ですが、画風、作風によってはこの限りではありません。ホラー漫画でデフォルメ強すぎるとただのギャグ漫画になっちゃうのが良い例です。いやむしろそっちのが怖い場合もあるか・・・。ただし度が過ぎるとただの狂ってる絵になってしまうので程々に。
とにかく初心者は理屈で考えて基礎を学んでね、でも中級者になったら応用で崩して描いてみようね、てな感じです。まぁ、多くの絵描きさんは無意識でやっていると思います。
なお初心者さんは、最初から感じるがままに描いちゃうとヘンテコな絵になる可能性が高いので、まずは理屈を頭に叩き込んだほうが近道ではあります。理屈とかそんなの関係なく楽しくかければそれでいいという方はそれで構いません。多少遅くはなりますが、力はちゃんと付きます。
教本を買う前に
また、講座で途中までは詳しく描いてあるのに肝心なところでぼかされているものをよく見ます。そこが知りたいんじゃ!!となる講座が大半で、すごく細かく説明してくれている講座は稀です(笑)
実はこれ、ちゃんと階段を登っていれば理解出来るもので、そこがわからなければまだレベルが足りていない証拠でもあります。一気に背伸びしちゃう人が陥りやすいです。
その部分を理解するにはやはり模写などをして多くの作品を作ることです。そうすればこの人の言ってることはこういう事だったのかと納得できるようになります。
教本はある程度のレベルまで達していないと理解できないものが多いので、買う前に自分なりに足掻いてみることが大切です。そうすれば知りたかったことがすんなり理解できるようになるかもしれません。
まとめ
長くなったので忙しい人向けに今回の記事内容を簡単にまとめますとこんな感じになります。
初心者→理屈を叩き込んでたくさん描く→基礎を固めるため
中級者→理屈で描かないであえて崩す→個性を出すため
上級者→初心を忘れない、手癖で描かない、常にアンテナを立て続けること→向上心が無くなればそこで終わりです
書いてませんが一応上級者も付け足しました。手癖は似たり寄ったりな絵になるので、気をつけること。
今回は理屈がゲシュタルト崩壊して大変でした。しばらく理屈はいいです。
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なるほど納得です
簡単にですが、自分の中で曖昧だった理屈が言語化されました
自分は典型的なマニュアル人間だったのですが、
最近漫画を描くときに、勉強したことをあえて一端忘れることで「おお!」と思えるような絵が描ける事に気づきました
ハッタリの効かせ方をようやく意識できるようになったということでしょうか。
中級者への階段を登りつつあるんですかね
わかりやすくて面白い記事と思います
次回更新も楽しみです!
俺は感性からちょい理屈で結局感性になったタイプだな。絵の勉強はしたけど大まかな部分を取って自分流に描いた。理屈タイプの考えは分からんな‥
あとどうでもいいことだけどここっていわいるアニメとか漫画系のお絵描きが多い?画家や美術の我が道を行く系は場違いかな‥
理屈理屈でこれで合ってるのか間違いは無いかと悩みすぎて疑心暗鬼になってた時期に、ジェイデッカーというロボットアニメで
「なぜ胸に虎の顔があるのだ?!」というセリフにあるキャラが
「それは・・・かっこいいからだ!!」という返してるのを見て色々吹っ飛んで以来、座右の銘になってます
こんにちは、レミカティアです♪私は思考停止タイプらしい…あれれ?ちゃんと上達してるよね?まぁそんなことはどうでも良くてですね…理屈タイプに一回なって見たい!というのも、独学で描き方を学ぶのは難しいことだと思うので…その場で色とかも決めちゃいますね。変な事を言うと線画みてるとなぜか色が見えるんですよ!はい、言い訳です…友人からも『レミカティアってさ、一週間に一回は絵柄変わるよね』って言われたりうんたらかんたら…一番良いのは全部のタイプであることなんでしょうね!(多重人格ですねそうですね)