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少年(ショタ)の描き方

意味のある模写をする

公開日:  最終更新日:2017/04/14

どうもmoeraです。また模写回です。今回は模写をする上で大事なポイントを実践しながら解説していきます。


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はじめに

模写は複製ではなく、構造を理解しながら描く練習です。

通常は練習してるうちに様々な『気付き』を蓄積させて上達していきますが、この『気付き』が無ければ意味を成さないものとなってしまいます。模写も同じで意識して描かないと、完成後の満足感のせいで「上達してる感覚に陥ってしまう」罠があるので注意です。

また、模写って意味あるの?と疑問の声をたまに見かけますが、そもそも元絵を見ながらである程度バランスが取れた絵を描ける画力は必須なので、疑問に思う以前にやるべき練習です。

意味が無いと判断してしまう方は模写が苦痛で諦めてしまう方、または間違ったやり方をしている方に多いと思っています。こればかりは合う合わないはあるので他の方法を探すしかありません。苦痛にならないためにも好きな作品を模写するというのが大事です。

そして模写をしたら次にオリジナルを描くこと。そこでわからない部分を見つけ模写で補っていきます。

自分に合った模写法を選ぶ

模写にも色んなやり方があります。その人が求めているものによって枝分かれしていくイメージですね。

■寸分狂わず完璧模写

観察眼や描写に対する体力を鍛えます。自分の力量を測りたい時にも使える。

■引用模写

比率、構図や塗り等を参考にし、自分流に描く。バランス感覚、考えて描く力が身に付く。ある程度描き慣れてきていて幅を広げたい時にやる。

■ラフ模写

ラフ模写はなるべく元絵に近づけつつも完璧に描かないバランス重視の練習法。でもクロッキーよりかは丁寧に。短い時間である程度の質で描けて得るものも結構ある。バランス、観察眼、レイアウト力などが身につく。最初はこれがおすすめ。

実際に描いてみる

今回はサーバルちゃんを模写してみます。かわいー!

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©けものフレンズプロジェクトA

ここで考えることは、自分の目的は何なのか。このサーバルちゃんから何を学ぼうとしているのかを考えます。
今回はラフ模写でバランスを鍛える事を目的とします。

▼まずは簡単な配置から見ていきます。ざっくりとこんな感じ。

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▼ラフにササっとアタリを描いていきます。

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▼ここでのポイントは、輪郭(青部分)を意識すること。輪郭が合っていれば大抵形になります。
逆に少し狂ってると後々の修正が大変なので、シルエットでしっかり捉えるように意識します。

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この作業でシルエットで捉えるという力が身に付きます。コツはぼんやりと見ること。
私はよく視線を、描いてる対象から微妙に外して客観的に見るようにしています。

また、顔のパーツは少しでもずれると違和感が出てしまいます。違和感が出た場合、何故違和感があるのかを考えます。これをひとつひとつクリアしていく事で正しいバランスが身についていきます。

大事なのはよく観察して整えていくという作業なので、なるべく自分の絵で描かないように注意しつつ、元絵と自分絵の比率が8:2くらいに留められれば許容範囲。新しい絵を取り入れる練習でもあるので、自分の絵になってしまうと新しい描き方が上書きされません。

目などの細部のバランスが崩れていくと「もう輪郭から直してったほうがいいんじゃね?」と思いそうになりますが、こらえてください。そうすると自分の絵に変わってきてしまいます。

輪郭が大体描けたら細部を描きこんでいきます。

細部を整える流れ

▼画像残すの忘れてたので描き終わってから追加で描いてます。

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▼斜めになってるので目が難しいです。微調整を繰り返します。
この微調整でバランス、観察眼が鍛えられます。

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▼今回は超正確に描くという練習ではないので髪などは破綻していない程度のバランスで描いていきます。目とあごに違和感があるので微調整します

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▼微調整しました。
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―追加ここまで―

▼細部が出来たので清書していきます。
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▼綺麗な線で整えていきます。この作業でラフな線から適切な線を選ぶ力を付けていきます。
ラフで終わらせずなるべく清書まで済ませましょう。余裕があれば色も塗ってもいいです。
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グリッド模写での注意点

模写の方法は他にもあり、グリッド模写というのもあります。これは元絵とこれから描く紙にグリッド線を引き、模写していく方法です。主にパーツの比率を覚えるのに適した練習法だと思います。

しかし、グリッド線に頼りすぎてしまうと意味が無いので、極力考えながら描ける程度の量にしましょう。
慣れてきたら徐々に減らしていくのがいいですね。自転車の補助輪みたいなものなのでなるべく早い段階で外せるように頑張りましょう。
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▼このようなメモリをつけて模写するのもいいです。
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模写をする時に考えること

基本的なポイントは以下の通りです。これらを頭に入れて練習します。

■シルエットで捉える
細部から描くより外側から描いていったほうがバランスが取りやすいです。

■線だけを追わない。全体を見る
一部分に集中してるとバランスが悪くなります。そして客観視できなくなったら人に聞くのが一番です。

■立体感をイメージする
見えない部分も描くような感じです。

■元絵選びに気を使う
手癖をつけたい場合を除き、描き慣れてる物はなるべく選ばない。その絵柄に染まりたいなら同じ系統の絵を選ぶ。

■復習する
鋼の錬金術師という漫画からの引用ですが、理解・分解・再構築、つまり理解し、バラしてまた組み立てる。これらをしないと『理解したつもり』で終わってしまいます。
一度模写が終わったら何も見ないで思い出して描いてみましょう。細かい部分は間違っていてもOK。大事なのはバランスがとれた絵に仕上がるかどうかです。

■疑問に思った事は調べる
よく分からないままにしていては後々困るので早々に解決しておきます。(物の構造など)
調べる癖もついて一石二鳥です。

そして、わからない部分、難しい部分は文字に起こしましょう。明確にすることでどうすればいいか対策が立てられます。

最後に

いかがだったでしょうか。あくまでこういう考えがあるよということで、これらがベストというわけではないです。また、模写はスランプや描き始めの手慣らしにとても有効な練習なので是非活用してください。

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Comment

  1. 匿名 より:

    変な質問かも知れませんが、模写で描いた体パーツ+頭だけ好きなキャラを資料見ながら考えて描くのもいいのでしょうか?

    • ☆moera ☆moera より:

      もちろんアリですよ!

      • 回答ありがとうございます(´ ˘ `∗)
        好きなキャラを描くために早速試します!!

        P.S.先生の解説はどれも解りやすくてとても助かってます!!
        これからも更新お待ちしております。

        • ☆moera ☆moera より:

          顔と体のミスマッチ感が出ないように気を付けてくださいね!
          私もまだまだ勉強不足なので一緒に頑張りましょう!

  2. 匿名 より:

    初めまして。最近萌えプラの存在を知って、頻繁に見に来ている者です。
    記事が分かりやすく丁寧でとても助かります!
    やる気のない模写の時もポイントごとに勉強すればペンも進みそうですね、早速実践してみます!
    更新楽しみにしてます!

    • ☆moera ☆moera より:

      こんにちは、初めまして!
      参考になれば幸いです!亀更新ですが頑張ります!

  3. 匿名 より:

    毎日、模写をしてるのですが、偶に
    は自分のイメージで絵を描いたりした方がいいのでしょうか?

    • ☆moera ☆moera より:

      したほうがいいですよー。模写と自分の地力の差を埋めていくのが大切ですね。

      • 匿名 より:

        自分のイメージで描く際に、模写で描いたことのないポーズや体型をイメージして描いた方がいいですか?

        • ☆moera ☆moera より:

          その場合は描いたことのあるものを描いたほうがいいです。(記憶の定着化)
          描いたことがないものは基本的には何か参考になる物を見ながら描くのが基本ですね。

          • 匿名 より:

            質問ばかりですいません!お返事ありがとうございます:( ;´꒳`;):
            久しぶりに自分のイメージで描いてみましたが、案の定酷い出来でした。また、ほぼ思い出し模写になると思いますが、数体ほど模写を描いた後に自分のイメージでキャラを描いてみようと思います。

            これからも記事の更新を心待ちしておりますm(__)m

          • ☆moera ☆moera より:

            いえいえ!練習がんばってくださいね!

  4. 匿名 より:

    こんにちは、学生時代からペンを置いて5、6年経った今年からまたペンを握り始めた者です。

    moeraさんの記事はとても分かりやすいので助かります。学生時代はよく授業中にひたすら模写してましたが、ただ漠然と写し書きしていた自分を思い出しました(・・;)

    理解が足りていなかったというかなんというか…友人が模写が大事だと言っていた意味について今更ながら痛感してます。

    そんなこんなで中途半端な画力に落ち着いたままやめてしまったあの頃がなんともまあどうしようもない。

    しかし、この記事に出会えたことでもう一度やってみようと思えました。小さい頃から絵を描くことが好きだったので、その頃の気持ちとはいきませんが初心に帰ってもう一度プロを目指して頑張ろうと思います!

    moeraさんの記事を励みに今度こそ意味のある模写をやってみます!

    長文失礼しましたm(_ _)m

    • ☆moera ☆moera より:

      初めまして。当ブログの記事が絵を再開させるきっかけになったみたいで大変嬉しく思います。
      きちんと要点を抑えて練習すれば大体3年でそれなりのレベルには到達できます。心が折れかけることもありますが、頑張って続けてください!応援しています。

  5. かけだし より:

    moeraさんこんにちは。いつも楽しく拝見させていただいております。
    突然ですが、模写とオリジナルイラストについて質問させてください。

    私は絵を描き始めて1年になるのですが、オリジナルのイラストを描く際に、模写で覚えたものをどの程度自分のものとして利用して良いのかが分からずに迷っています。例えば、模写で覚えた目の比率や髪の流れ、顔の向きなど、練習したものなので狂いのないものとして描けるのですが、盗作に当たるのではないかと不安で自分の絵に反映させられずにいます。同じ理由で資料を見て描くことについてもどのようにすればよいのかわからなくなってしまいました。顔の輪郭や比率は同じでも服装や表情、髪型などを変えれば自分の作品と呼べるのでしょうか?

    インプット、つまり自分の引き出しが少ないうちからオリジナルを描くことの難しさに直面しています。
    お忙しいとは存じますが、ご教授いただければ幸いです。

    • ☆moera ☆moera より:

      こんにちは!いつも見ていただいてるようでありがとうございます!
      この手の悩みも絵描きあるあるですね。まだ1年とのことなので色々悩み事も尽きないと思います。ひとつずつお答えしていきます。

      >模写で覚えたものをどの程度自分のものとして利用して良いのか

      全部利用してください。じゃないと練習の意味がありませんからね。そうして描き続けてるとやっぱこうしたほうがいいな、これは覚えなくていいなと取捨選択ができるようになってきます。
      プロの絵も紐解けば人の真似から今の絵に昇華させてるわけですし、うまく融合させたものがようやくその人のオリジナルとなります。

      >盗作に当たるのではないか

      盗作については習作と明記してれば突っかかる人はいませんし、そもそも「この人はあの人に影響されてるんだな」と分かってしまうというのが普通です(ちょっと恥ずかしいですが)。炎上してしまうのはあくまで商業レベルの人の悪意あるトレースか、周りの嫉妬です。そして変なプライドは捨て、謙虚な姿勢でいればそういうトラブルには巻き込まれなくなります。

      >顔の輪郭や比率は同じでも服装や表情、髪型などを変えれば自分の作品と呼べるのでしょうか?

      それは本当に自分が描きたい絵でしょうか?描きたい絵を描いていたほうが生き生きしますし、無理やり描いてるようで楽しくないはずです。
      インプットについても1年では引き出しが少ないのは当たり前で、3年続けてようやく人並みに描けるものだと思っています。
      それまではとにかく描けない物を虱潰しに描いていくことをおすすめします。

      【追記】
      すみません少し質問の意図とずれた回答だったかなと思い追記です。
      もちろん自分の作品です。例えば参考本のキャラを髪型だけ変えてこれは自分が考えたキャラですと言えばそうなります。周りから見れば◯◯さんのファンなんだなと見られる感じですね。

      こう思ってください。難しいことは考えず、3年まではとにかく人の真似をする。つまりばんばん人の絵の要素を自分の絵に取り入れる。そうしないと上手くならないですし、いい絵にもなりません。
      「オリジナルとは何なのか」を考えるのはそこからでも遅くはありません。その頃になれば今とは違った考えができるはずです。初めからオリジナルとは、と悩んでしまうのが初心者あるあるです。

      そして、機械じゃない限りそっくりそのままに描いてるつもりでも自分の絵というのは滲み出ています。それを把握して強化させていくのがオリジナリティです。
      長く描き続けていると、今の感覚では分からないもやっとしたものも解消されていきます。これは言葉では言い表しにくい感覚です。慣れ、が近いかもですね。

      • かけだし より:

        moeraさん、早速のお返事ありがとうございます!

        大分スッキリしました。人の知恵はとりあえずお借りしてもよろしいのですね。私も当然、模写したものと同じものをそっくりそのまま描きたいのではなくて、あくまで自分が想像したものを形にしたいと考えております。今は模写の記憶を頼りにしないとデッサンがくるってしまうので、いざオリジナルを描くと自分より人のDNA色が強い絵になってしまうのでこれで良いのかと悩んでしまいました。

        今回の件で自分に足りないものがなんとなくわかったような気がします。悩みを言葉にしてみるのも良いですね。すぐには上手くいかないと思いますが、これからは模写もオリジナルも前向きにチャレンジしたいと思います。貴重なご意見をありがとうございました!

  6. 匿名 より:

    参考にさせていただきます。

  7. 匿名 より:

    かれこれ結構模写してるんですが、模写完成後、自分の絵に活かそうとすると、「アレ?コレジャナイ。さっき模写出来てたのに何で!?」ってなることの多いこと…。
    それから、「模写での理解って何だ?どこまで解れば理解出来たといえるんだ?嫉妬の対象のあの人はどこまで理解している?…そもそも理解ってどうするんだっけ?」みたいな哲学に私は陥ってしまいます。
    ある程度模写こなせばそれなりに理解出来るズルイ人もいれば、何年も模写してもいまだに首の立体が再現出来ない!人の股間ってどういう立体!?キャラ顔模写しても可愛く描けない!脚の背面の筋肉忘れた!「模写したまま真似して描いてるハズなのに変になる!」っていう私みたいな人もいるんですよね。…いるはず笑

    模写して得たものをどう理解し、どのようにして自分の絵に活かすかについて語っていただきたいです。

    • ☆moera ☆moera より:

      確かにそうなってしまう人もいるみたいですね。次回の記事でうまく説明できるようにちょっと考えてみます。

  8. 匿名 より:

    模写がオリジナルに活かせるか活かせないかって、目がある程度できているのが前提だけど、記憶力が追いついていないのが問題だと思う。よく言う才能云々で話をするのなら、この記憶力こそ才能かなとは思うな。実際に一回で覚えてしまう人もいれば、10、20回やっても覚えられない人もいるからね。まあ絵が覚えゲーって言われる謂れだわな。

    知識と方法と意識で覚えを早めるのは可能だろうけど、結局一回で覚えられなければ反復練習するしかないって思う。繰り返し意識してやってれば記憶力も自ずと上がるしね。

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