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どうもmoeraです。色々ありまして更新が遅くなりました。っていつもか。
今回は海外製液タブをゲットしたのでレビューをしていきます。長くなったので4分割にしてお送りします。まとめもあるようです。質問もあれば答えられる範囲でお答えします。
尚、今回はご依頼のレビューなので実際の購入者の方とは多少勝手が違うかもしれないのでご了承ください。悪い部分も遠慮なく書いていいと許可いただいてますのでそりゃもう全力でレビューさせていただきますよ。今回レビューするのはUGEE UG-2150 という海外製液タブです。リンク先はgearbest.comという海外の通販サイトです。購入編で詳しく解説していきます。
尚、画像が多くなったので画質かなり低くしてます。お見苦しい点が多々ありますがご了承ください。
関連 【海外製液タブ】HUION GT-220V2をugee-2150と比較する
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比較・設定編(このページ)
改造編
購入編
トラブル編 20日更新
目次
開封
じゃん。
梱包用ダンボールの中にさらに商品が入ったダンボールと木の板が入っていました。かなり頑丈で開けるのが大変だった。
ディスプレイの裏側。フィルムはそのままちょっとした保護フィルムとして使えそうです。
レバーを引きながら角度を調整します。モニターを手で支えながら慎重にやらないとバランスを崩します。足の耐久性もちょっと頼りないです。
ケーブル類の差込口。
メニューもある。明るさ、コントラストや位置合わせなども調整できる。
ペンは充電時には光る。
替芯と挟むやつ。芯は裁縫針みたいな穴が開いてる。
Wacomのホルダーと比べるとすごい安っぽい作りです。スポンジがすぐ取れます。まぁここはさほど重要ではないです。液タブが問題なく使えればそれでよい。
Amazonと比較
中身をAmazonと比較していきます。比較するのはおまけがいっぱい付いてるこれです。気づいたら値上がりしとった・・・。
Ugee UG-2150 21.5
ガポっと中身を取り出します。
アマゾンとは違い、必要最低限取り揃えた感じ。その分お安い。
分かりやすいように番号をつけました。
Amazonの商品画像の解像度が悪いので合ってるのかは自信ありませんが・・。
gearbest.comではペンとケーブルは2つで1セットという計算なのかな?謎ではあるが得した気分。
gearbestとAmazonに書かれてる内容を見比べてみましたが、とりあえずよくわからないのがAmazonの⑦と⑯と⑰。USBケーブルはおまけなのかな。
Cintiq22HDと比較
そしてUG-2150はどれだけ優れてるのか、Cintiq22HDと比較しました。
※価格は2016/12/17現在でAmazon 58,999円と値上がり(ポイント還元も10%から1%に)、gearbest.comでも44,342円(+関税+消費税)と値上がりしてます。
こう見ると大差ないのがわかります。ちなみにペンの重さはどっちも17gでしたが、インテュオスペンの方が後部が細くなっており、芯が出てる長さも短いです。
決定的な違いはペンが充電式かどうか、ペンの後ろのボタン、ショートカットキーの有無、接続端子の選択の幅くらいでしょうか。どちらにも一長一短があり、UG-2150が優れてる点は、RGBの再現度が結構高いということ。
発色は調整してみるとiPhoneの発色とあまり変わらないレベルになりました。良いと思います。それに比べCintiq22HDはカバー率72%と低め。Cintiq22HDでカラーイラストを描く場合はメインモニタで確認しながらというのが前提となりますね。
逆にUG-2150が不便だと思った点は、マッピングの切り替えができないこと。モニタをまたぐ操作をする場合、いちいちマウスに持ち替えないといけません。Cintiqはショートカットキーを押せばワンタッチで切り替えができるのですが、UG-2150はショートカットキーもなければマッピングの設定もWacomと比べ自由さがありません。この辺に質の差を感じました。
また、解像度もCintiqの方が高いです。微妙な差ですがこれが作業する時に結構大きい差となってきます。その代わりUG-2150はCintiqより一回り小さいです。スタンドにも大きな差があり、Cintiqは回転なども出来ますがUG-2150角度調整のみです。
そしてケーブルの位置の調整にも気を使います。結構倒すと根本が折れ曲がるので断線しないかなこれ・・と心配になります。
届いてからまずした事
- ペン充電
- ドライバー設定
- モニタ設定
- キャリブレーション
- 滑り止め貼る
- キーボードを貼る
- 指出し手袋を作る
インストール
液タブをPCに繋いだらドライバーをインストールします。ちなみに私のOSはwin10 64bitです。
ドライバーは付属CDは使えない可能性が高いので公式からDLする必要があります。(商品数に応じてページが移動するかも)
自分の環境に合ったドライバーをダウンロードします。win10なら一番上のを。
インストールする前に他社ペンタブはアンインストールしておきます。そうしないと成功しません。
あとよくあるミスが、付属のUSBを接続しないままインストールすると失敗しますので付けてから始めてください。
※「No tablet was detected. please connect your tablet to the computer before driver」と出る。
ドライバーを入れるとタスクトレイにアイコンが表示されます。
ここが上手くいくかどうかでこの液タブの評価が分かれます。失敗するとアイコンが表示されず、ドライバの設定ができません。
Program Files (x86) → TABLET → PLaunch.exe を起動しても設定が表示されない場合は、アンインストールしてもう一度インストールし直してください。
大事なのは諦めない心です。何度かやってるとよくわからないまま成功しているパターンもあるようです。ドライバを入れれば画面の端っこまでカーソルがちゃんといってくれます。ちなみにドライバ入れる前は端っこに行くとどこかに飛んでいってました。
ソフトはPhotoshop CS6、IllustratorCS6、クリスタとSAI2とメディバンペイントの動作確認ができました。
しかし、残念なことにSAI ver.1は使えませんでした。アクティブにするとカーソルが動かなくなります。
ペンの設定
設定画面は文字化けしてますがなんとかわかります。
情報タブにあるDigitalincはチェックを外しておきます。これで波紋などの症状が消えるはずです。
モニタ設定は液タブのカーソルを動かしたい画面を選択。サブモニターを選択すれば板タブ感覚で使えます。Wacomのように範囲設定とかできません。
また、PC側でのモニター設定はシステム設定のディスプレイの項目で設定できます。
ここで「複製して表示」、「拡張して表示」を選べます。私は画面を広く使いたいので拡張してます。
メインで色確認する為に複製表示するという使い方もできますね。
※液タブを外す際は「複製して表示にしてから外すこと」
ボタン設定では各ボタンの設定ができます。
ボタン1は右ク?リック、2は左ダブ?ク?ックを選択すればいいと思います。
私はここの表示の仕方に騙されてダブルクリックの設定ができず嘆いてました。
だってまさか上に続きがあるとは思わないでしょ。(初期は下にスクロールされている)
筆圧設定は一番弱くするのが良いと思います。
この液タブの筆圧は硬く感じました。
最弱にしてもまだ硬いので各ソフトの設定で筆圧を弄りました。
元々筆圧が強い人は丁度いいかもですね。
カーソルの位置合わせができます。
自分の好みにカスタマイズしましょう。下の9ポイントと書いてある項目で細かく設定できます。
私はカーソルを目で追うタイプなので○部分にペン先を置いて
カーソルが見やすいように調整しました。
キャリブレーションする
モニターをキャリブレーション(調整)します。液タブ右下にあるMENUボタンを押すと設定画面が開きます。ここで明るさコントラストなどの調整をしましょう。
カラーキャリブレーションはこちらを参考にするといいです。
では設定画面の解説です。
ミュートがありますが、仕様上液タブ自体から音は出ません。じゃあ何であるのか、実は私もよくわかりませんでした!
明るさ等の設定は明るさ40.コントラスト55、ガンマオフ、PositionのPhaseとClockはPhase44、Clock48にしてます。Positionは結構ランダム性があるみたいでどっちを先に調整したかでぴったり綺麗になる数値は変わってくるみたいです。
調整方法はメモ帳にずらーっと文字を打って(同じ文字じゃなく適当な文章をコピペでもいい)それを最大化してから調整すると文字の滲み具合が分かるので調整しやすいです。背景がグレーだと結構調整しやすい。
自動調整機能もあるんですが、手動でやったほうが綺麗に調整できます。綺麗に調整できたのに自動調整をうっかり押してしまうと再調整しなければいけないので注意。
色温度については自分の使い方によって変わってくるのでこれが最適というのは言えません。デジタルで完結させるなら6500K、印刷もするなら5000Kらしいです。
こちらの記事が参考になります。
また、色調整する際は正面から見るようにしましょう。斜めから見ると色味やコントラストが違って見えてしまいます。
使ってみた感想
価格について
私の評価は、今は慣れたので安くて良い液タブだなーという認識ですが、使い始め当初は文句言いながら使ってました。慣れたら良い液タブに変わります笑
価格相応か価格以上。6万円だったらうーんって考えるけど4万円台なら安い。こういう機能があればいいのになー、でも安いから仕方ないね、といった商品です。多機能を望むならWacomです。
導入のしやすさ
大体の人はそのまますんなり使えてます。運が悪いとインストール時点でつまずきます。これは他社タブレットドライバをアンインストールしておくことでうまくいきます。Wacomもドライバ関連でトラブルあるみたいですがこの商品よりかは大分マシだと思ってます。何故そう思うかと言うとドライバを入れるまでが死ぬほど大変だったから。これは私のケースが特殊だっただけかもしれません。この話はトラブル編で。
ペン
ドライバを入れ終えてようやくまともに使える液タブになりますが、ドライバを入れなくても筆圧感知はします。でもドライバ入れないと端っこまでカーソルを動かせません。
ペンは届いた時点でもすぐに使えましたが、届いたら一応充電。ペンも2つ付いてますが、一回の充電で1日10時間以上使っても10日以上は持つので1つで十分です。13日目でようやく赤ランプが点きました。寝る時に充電しとけば問題ないです。
ペン先はグラつきがあるので気になる人はアウトです。ペン先も少し沈みます。けど実際描いて慣れてみるとそこまで気にならなくなった。遅延もWacomよりかはあるかもですが、許容範囲の遅延だと思います。カーソルとペン先の距離はガラスに阻まれてるのもあって3mm程離れてる感覚。
姿勢
私の場合タブレットを倒し、椅子の背もたれによっかかりながら描くのが一番楽な姿勢です。しかしその姿勢だと斜めから見ることになるので、ちゃんとした色確認や線画を描くことが出来ません。なので、作業以外は倒して、絵を書く時は垂直に近い角度まで起こす感じです。でも気づいたら尻がずり落ちていってるという。
あとモニターを机より前に出してると必然的にスタンドの足も出るので、これがちょっと邪魔になります。手を動かす時に服の袖が引っかかることもあるので気をつけること。
モニター
大きいかなと最初思いましたがむしろこの大きさじゃないと無理!となりました。というより24インチが欲しくなりました笑 画面の明るさは若干暗めに感じましたがCintiqより明るいです。長時間作業するには眩しすぎず暗すぎずといった感じ。色もしっかり調整すれば割りと正確になります。でもやっぱり最後はサブモニターで確認。
描画感覚
絵も比較的満足いくレベルで描けます。今回の4コマも液タブで描いたものですが、板タブと比べると直線が引きやすいなーと感じました。あとやっぱりアナログ感覚に近いので線画も描きやすい。線の入り抜きも気持ちいいくらい綺麗に引けるのは液タブだからだろうか。繊細な動きも反映されてる感じ。
でもペン先のズレと遅延が多少あるのでそこを妥協できるかどうかです。カーソルを目で追うようにするとマシになるかもしれません。
画面はつるつるなので当たり前ですが滑ります。少しでも抵抗が欲しい人はカバーフィルムを外さず使うと多少は引っかかりが残ります。
Cintiq13HDの時も思いましたがやっぱり手が邪魔だなーと感じます。こればっかりは慣れるしか無いですね。ペンの角度を変えたり持ち手を長く持ったりしてカバーしてます。
機能面
UG-2150はほんとに必要最低限の機能が備わった液タブです。出来ることは、
- 作業モニターを切り替える(細かい設定は不可)
- ペンのボタンを押すたびに消しゴムとペンツールが切り替えられる設定がある
- カーソル位置合わせ
- 筆圧設定
くらいです。ちなみにペン・消しゴム切り替え設定はこれ。
設定後、ボタンを押すたびにこういう表示が画面下部に現れるようになる。
便利といっちゃ便利ですが間違って押してしまうこともあるので私は使いません。右クリック機能使いたい時はいちいち設定し直さないといけないし、ショートカットキーの方が楽です。
遅延検証
動画も撮ってみたので遅延の参考にしてください。
ウィンドウをドラッグ → デスクトップをドラッグ → クリスタで描く、という検証です。
どういう人が買いか
2週間ほどがっつり使ってみた結果、こういう人が買いだと思いました。
- 安くてある程度質が保証されてる液タブが欲しい
- モニタ移動する際のマウスの持ち替えに我慢できる
- 多少のペンの沈みは妥協できる
- 設定の文字化けは気にしない
- 関税に抵抗がない(Amazon.jpは関税なし)
- 英語に抵抗が無い
- ファンクションキーは無くても良い
- トラブルが起きても自己解決できる
- SAI ver.1は使わない
- 机が幅90cm、奥行き60cm以上ある環境(理想であって絶対ではない)
- ちょっとの遅延は許せる
- サブモニターとしても使いたい
何もトラブル無く使えるのが一番なんですけどね。長いこと使ってるPCだと条件が重なってトラブルになりやすいかもしれない。使わなくなってもサブモニターとして使えるのがいい。ただそれなら普通のモニタ買ったほうが安上がりです。
次 改造編
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でけえ!
机もおっきくないときつそうですね
慣れてきたらもっとでかいの欲しいなと思ってしまいます笑
最低幅90cm、奥行き60cmは欲しいとこです。
どうも、Huion GT-220という液タブ持ってます。HuionもこちらのUGEEと似たような感じです。Huionの色温度は, User mode以外は色被りが酷いし、UserModeでも青っぽいです。キャリブレーション機器を使ってゲイン調整してます。しかし本当安い。
情報ありがとうございます。
最近の液タブは安い海外製も出てきたのでハードルは大分下がった気がしますね。
デジタル絵初心者です。
UGEEの液タブの購入を検討していたところこのサイトを読ませて頂きました。
突然で申し訳ないのですが質問させてください。
1.クリスタをノーパソで起動させた状態で使えるか(予想でもいいので教えてください。)
2.Wacomのintuos Proとどちらを買うか迷っています。デジタル絵初心者ならどちらがおすすめですか?
3.プロを目指しているのではなく趣味として使うならこの液タブはどうですか?(同人活動程度)
色々失礼ですいません、よければ質問に答えて頂けると嬉しいです。
初めまして!コメントありがとうございます。
1.ノートPCでugeeを使ってクリスタで描くということでしたら使えますよ。ただノートのスペック次第ではクリスタは重くて使い辛いかもしれないです。よろしければPCのスペックを教えて頂けますか?(メモリ・CPU)
2.普通のペンタブレットと悩んでるということですね。ペンタブか液タブどっちが難易度が高いかというとペンタブの方が慣れるのに時間がかかるという印象が強いです。なので私の答えとしては予算と置く場所があるのなら最初から液タブでもいいかなと思います。逆にペンタブでのメリットは持ち運びもできるので、出先で描く場合はあると便利です。
3.断然ありです!使い始めは「これはないなー・・」とちょぴっとだけ思いましたが(Wacomの機能面と比べて)慣れた今じゃ無いと困るくらいのものになりました。ちなみに絵を描くだけなら19インチでもありだと思います。私は他の作業も液タブでするので21インチがちょうどいいです。
また、使いやすくなるかどうかは作業環境次第で大きく変わってくるので、うまい具合に構築することが液タブの描きやすさに繋がってきます。(椅子や左手デバイスの有無など)
丁寧なお返事ありがとうございます。
1.ノーパソのスペックは去年の1月のモデルでi7の8㌐です。大学用として買ったものです。
2.予算は最初はペンタブを買う予定だったので約4万円準備していました。
貯金が貯めデスクトップを買うときに一緒にPCデスクを買う予定ですのでそれまでは勉強机で使う予定です。
3.19インチも考えたのですが液晶がIPSじゃないので買うなら21インチがいいのかなと考えてました。
もし買うのであればソ戸津のテンキーを買ってショートカットキーとして使おうと考えています。
moera様のTwitterを見て思ったのですが安めのペンタブを買い液タブ用の貯金を始めWacomの16インチ液タブを買うという選択はどうですかね?何でも聞いてしまってスイマセン。
デスクトップPCを買う予定なんですね。ノートのスペックは理想のスペックなので大丈夫です。
>安めのペンタブを買い
そういう選択ももちろんありですよ!正直高いペンタブと安いペンタブとの差が分かる人はそう居ないと思うので安いペンタブでも良いと思います(私はあまり分かりませんでしたw)。そういうプロもいますしね。
16インチ液タブは今度発売するCintiqproのやつですかね。あれ欲しいんですよね。本来の性能を活かすには最新のグラボ搭載PCじゃないといけないのと差込口とかも色々変わってるのでよく調べてからがおすすめです。
お返事ありがとうございます。
ノーパソのディスプレイサイズは15.6インチなのでIntuos DrawのSサイズを買おうと思います。
デスクトップのモニターは23インチを二枚にする予定ですが買うのはまだ先なのでペンタブはノーパソに合わせたらいいかなと考えました。(Mサイズ結構高い……)
はい、の16インチのことです。
Cintiq proの13インチの金額をみてると16インチはAmazonでも16万くらいしそうなんでまた買うときになってから考えていきたいと思います。
絵は趣味なんでCintiq 13HDで十分かなとも思います。
Cintiq pro13が出たのでCintiq 13HDが値下がりし始めてるので……
やはりIntuos Comic Mを買おうと思います。
ですね!Mが良いと思います。
サブの液タブとして、考えているのですが、ノートPCのスペックで動作はどうなんでしょうか?
PC:HP ProBook 4230s
CPU:Corei5 2430M 2.40GHz
メモリー:DDR3 8GB
グラフィックボード:Intel HD Graphics 3000 (オンボード)
ディスプレイ:12.1ワイド
OS:Windows10 64bit
ペイントツール:CLIPSTUDIO PAINT PRO
ちなみに、メインの液タブはWacom Cintiq24HD を使用しています。
問題なく動くと思います。ただ、Wacom関連のデータが残っているとちょっと厄介なことになるかもしれませんのでしっかりアンインストールしてからugeeをインストールしてください。しっかりといっても通常のアンインストールで問題ありません。(私のノートPCはそれでいけました)