人気記事 |
---|
その他記事 |
---|
どうもmoeraです。
今回はお絵かきソフトの初歩的な操作についてお話したいと思います。操作というより基礎知識の回ですね。
アナログ一筋だった方がいきなりデジタルを使えと言われてもそう簡単にはいきません。
今回も文章だらけで長いので、とりあえずサクッと分かれば良いって方は赤字部分だけ読んでいけばOKです。
目次
その前にPCはどうするか
始めの悩みはこれですよね。とりあえずこれを選んどけば間違いないってものを紹介しときます。
ドスパラはネットではいまいちな評判(初期不良など)ですが私は別段気にしたことは無いです。もしかしたら運がよかっただけなのかもしれません。他のメーカーだとマウスコンピュータってとこが良いらしいですよ。私はドスパラの方が分かりやすくて注文しやすかったのでこちらにしています。
画像クリックでページに飛びます。
私は上の真ん中を買いました。非常に快適です。
2番目の画像のノートか3番目のPCでも普通に描く分には問題ないのでそれで良いと思います。絵を描きながら他のこともしたいって人は一番上の列のPCがいいでしょう。モニタは既にあるならそれを使えばいいし、それなりのモニタにしたいならBenQがオススメです。発色もいいのでイラスト制作にうってつけだと思います。また、両方ノングレア(非光沢)です。長時間作業する場合、ノングレアの方が疲れにくいです。ちなみに27インチの方はドスパラのオプションで買ったほうが若干お得です。
BenQ 27インチワイド 高解像度モデル (2560×1440/IPSパネル/DisplayPort搭載/フリッカーフリー搭載) GW2765HT
BenQ 24インチワイド スタンダードモニター (Full HD/TNパネル/ブルーライト軽減) GL2460HM
モニターについてはこのサイトで詳しく解説されているので御覧ください。
ただPC初心者はやはりネットで買うより直接サポートが受けられる近くのお店の方が安心かもしれないです。ネットで買うのはPCにある程度慣れてる人ですしね。
お絵かきPC選びの基本は、メモリは8GB以上、CPUはCore-i3以上としたほうが良いと思います。人によってはそれでも初心者にはオーバースペックと言うかもしれませんが、安物買いの銭失いにはなってはどうしようもないのでどうせならちょっと良い物にしたほうが精神的にもいいです。それに今の時代だと8GBでもけっこうキツくなってきてるようにも感じます。10年前と比べるとかなり安い&高性能なのでこの価格でも十分安い方なんですよね。
ペンタブについては下記ページを御覧ください。
さぁペンタブで絵を描こう!でもその前にペンタブの練習をしよう
ソフトはとりあえず無料のを使う
有料ソフトではSAI、CLIP STUDIO PAINT、openCanvasなどがありますが、まずは無料のソフトから慣れていきます。
いきなり有料ソフトを使って、「やっぱこれ無理なやつだ」とデジタルを諦めてしまったらお金の無駄となってしまいますからね。ちなみに私は初PC購入直後は、しばらく最初からあるペイントで練習してました。
ここではメディバンペイントを推していきますが、基本的な操作はどのソフトも大体一緒です。
以前にレビューもしているのでそちらもご覧ください。
インストール
ダウンロードが終わったら、セットアップファイルをクリックして【OK・はい・次へ】と押していけばすんなり終わります。デスクトップにできたショートカットアイコンをクリックしてソフトを起動させましょう。
登録する
起動したら広告が出るのでそれを消したらクラウドサービスとやらのポップアップが出てきます。
これはクラウド上にデータの保存ができるようになり、別端末からでも続きが描けたり、公式サイトにそのまま絵をアップできるという画期的なサービスです。是非登録しておきましょう。要らないって方はそのまま閉じて構いません。
絵を描くための紙を用意する
次は新規にキャンバスを作ります。
左の「イラストを描く」をクリックします。
すると画像の新規作成がでてきますので、キャンバスサイズを指定するか用紙サイズを指定するかどちらかをお選びください。
とりあえず1500x1500くらいで良いと思います。ちなみに私はいつも3000x3000にしています。
大きいサイズは、最後に縮小すると綺麗に仕上がるのでなるべく大きいサイズから描いたほうが良いです。ここらはPCスペックと相談ですね。
下の方を見ると他にも項目があります。
【用紙サイズと解像度】
メディバンペイントは解像度を先にいじらないと用紙サイズを指定しても小さいままなので注意が必要です。例えばA4サイズを指定したとしても解像度が72dpiだと585x841とよろしくない数字になってしまいます。
なので用紙サイズを指定する場合はまず解像度を350dpiに指定してから用紙サイズを選びましょう。他のソフトでは用紙サイズを選ぶと勝手にdpiも設定してくれます。
ちなみにdpiは簡単に言うと1インチ内にある点の密度の高さです。この数値はwebで公開するだけなら無視してもいいのですが、印刷もするという方のみ気にしてください。
解像度(dpi)が低いと引き伸ばした時にもやもやした画像になってしまうので、印刷目的なら300~350dpiに設定しておきましょう。よくわからんって人は150dpiにしとけば印刷する時に困らないと思います。実際に印刷してみた方が分かりやすいですね。
左はdpiを低くしたもの、右は原寸です。低くすると印刷サイズは大きくなりますが画質は下がります。
また、ピクセルを固定してdpiだけ変更して印刷時のサイズを変更する事は可能ですが、劣化は免れないので作画途中からのdpi変更は基本NGです。
整理すると
dpiはピクセルには影響しない。影響するのは印刷時のみ。
dpiが低いと印刷サイズがでかくなるが、画質は低くなる。
dpiが高いと印刷サイズは小さくなり、画質は高くなる。つまり最初から大きいサイズで描けば幸せ。
あとSAIではdpiという表記ではなく、『pixel/inch』という表記になっています。
【背景色】
キャンバスの紙の色を指定できます。絵を描く時ずっと真っ白な画面を見ていると目が疲れてしまいます。そんな時背景の色を変えれば少し楽になるかもしれません。透明はグレーと白がタイル状になっています。
【初期レイヤー】
通常のキャンバスと、8bitレイヤーが最初から作られたキャンバスを作ることが出来ます。
メディバンペイントでは通常レイヤーの他に8bitレイヤーと1bitレイヤーなるものがあります。
8bitは色が付かないので線画もしくは下地塗りに適しています。後からレイヤーカラーを指定すれば色が乗ります。
↓8bitレイヤーでレイヤーカラーを指定してる図。前景色とは今選んでる色のことです。
1bitは2値化した線(ジャギジャギした線)しか描けないレイヤーです。漫画の線画などに使います。
拡大した図。
線を描く
ようやく絵が描けますね。
メディバンペイントでは色々なブラシが揃っています。とりあえず最初に選択されてるGペンで何か描いてみましょう。
【その前に】
ええ!?まだ描けないの!?と思うかもしれませんが、ここで大事な作業が入ります。
メニューの一番左、「ファイル」を選択、「名前をつけて保存」でデータを予め保存しておきます。そうすることで次の保存が楽にできます。こまめにCtrl + S(上書き保存)を押す癖をつけることで突如訪れる(停電とか)悲劇を防ぐのです。また、大事なデータの場合は複製しておく事をお薦めします(レイヤー結合前のデータなど)。保存間隔の目安は人それぞれですが、最低10分に一回はしてると思います。いい線が引けたら保存とかもあります。それだけ大事。
保存のショートカットキーを覚えておきましょう。
名前をつけて保存・・・Ctrl + Shift + S
上書き保存・・・Ctrl + S
ファイルの種類は基本的にソフトのオリジナル拡張子(ここではmdp)を重視して保存していきます。完成した時にjpgかpngなどで画像出力します。
一応種類の解説します。
- mdp・・・メディバンペイントオリジナル拡張子。レイヤーなど色々な情報も保存されている。途中から再開したい時はこのデータを使う。
- png・・・劣化は少ないがデータサイズは大きい。透過属性を持っている。よく使う。
- jpg・・・一般的に使われる拡張子。圧縮率を指定できるのがメリット。よく使う。
- bmp・・・色の付いたドットの集合体。すごい容量でかい。あまり使わない。
- PSD・・・Photoshopデータ。レイヤーなどの情報も保存されるがオリジナルのデータは保存されない。対応してるソフトが多く、データの受け渡しなどによく使われる。
- TIFF・・・印刷の時などに使われる。bmpの上位版みたいな感じ。デジカメの基本フォーマット。あまり使わない。
- WebP・・・Googleが開発している画像フォーマット。高品質ながらデータサイズは小さい。しかし対応ソフトがあまり無いので使わない。
- gif・・・256色までしか使うことが出来ないが、透明属性、動画を作成できる。サイトのアイコンやGIFアニメを保存する時に使う。メディバンペイント・SAIでは対応していない。
画像は基本jpgかpngで保存する。
準備ができたら左のバーからブラシツール(一番上のやつ)を選び、さらにブラシ欄から好きなブラシを選択してください。
せっかくだから俺はこのGペンを選ぶぜ!
ゆのっちを描きました。ゆのっち天使。バケツツールで塗るので線に隙間ができないように描いていきましょう。私は色を塗る時に隙間を閉じてから流し込んでるので線画は大体隙間だらけです。
色を塗る
次は色を塗っていきます。
デジタルでよく使われる単語。レイヤー。
これは透明な紙みたいなもので、これを重ねて色を塗ったりしていきます。
まずレイヤーを追加して線画の下に移動させます。
そう、基本的に線画は一番上という事です。例外はありますがそれは追々。
そして色を先程作ったレイヤーにバケツツール(上から7番目のツール)で置いていきます。部位ごとにレイヤー分けをすれば後からの修正は楽ですが、分けすぎると管理が大変になってきます。私はそんなことお構いなしにひたすらレイヤーを増やし続けます。
塗る順番は肌→髪が定石。バケツ塗りでは順番はあんまり関係ありませんが。基本的に後ろにある物から塗ってくといいです。
ひとまずこれで最低限の絵は描けるようになりました。
最後に保存を忘れずに。
無意識に塗っていたので気付かなかったのですが、メディバンペイントはレイヤーが線画と分かれていても自動で他レイヤー(ここでは線画)を参照して塗ってくれるみたいですね。SAIでは選択範囲を指定してからじゃないと他レイヤーにバケツで塗れません。クリスタでは参照するかしないかを決めることが出来ます。
クリスタのバケツツール↓
ショートカットキーを覚える
最低限覚えておきたいショートカットキー。これをマスターすればあなたも立派な絵師!?
基本的なショートカットキーは他のソフトでも使えるものが多いので覚えておくといいです。
- ctrl + C ・・・コピー
- ctrl + X ・・・切り取り
- ctrl + V ・・・貼り付け
- ctrl + Z ・・・取り消し
- ctrl + Y ・・・やり直し (ソフトによっては ctrl + shift + Z でも使える)
- ctrl + W ・・・キャンバスを閉じる
- ctrl + A ・・・全選択 切り取りとのコンボで削除効果にも。
- ctrl + T ・・・変形
- ctrl + U ・・・色相・彩度
- ctrl + P ・・・印刷
- ctrl + E ・・・下レイヤーと結合
- Alt + Delete ・・・塗りつぶし。 選択範囲を囲ってる状態で使うと吉
- Shift + クリック ・・・直線
頻繁に使うショートカットキー
- Alt ・・・スポイト・・採取した部分の色で描けるようになる
- Space・・・手のひらツール・・キャンバスを動かせます。
- Alt(Shift) + Space ・・・回転・・ペンで調整キャンバスを回転させます。
- ctrl + Space + クリック ・・・拡大・・上下にスライドでスムーズ縮小拡大ができます。
- ctrl + Alt + Space + クリック・・・縮小
- ctrl + Alt ・・・ブラシサイズ変更・・左右にスライドでブラシサイズ変更できます
- Z ・・・描画色/透明色切り替え=消しゴムとペンの切り替え。SAI・クリスタでは未登録なので登録しとくとよい。
- ↓キー・・・表示の左右反転。SAIはHキー。クリスタは未登録なので登録しておくと良い。
ショートカットキーはカスタマイズもできるのでオリジナルの設定をしてみるのもいいかもしれません。
いかがだったでしょうか。最初の段階でこれだけ覚えないといけないの!?って感じですが、そりゃ無茶な注文ってやつなので毎日ソフトを使っていれば(←ここ大事)自然と覚えていきます。暗記していくというより戸惑いながらも実際に使ってみて手に覚えさせてくという感じです。
次回はレイヤーの使い方を詳しく説明していけたらと思います。漫画?何のことかな。
なるべく頑張ります。
コメントランキング |
---|
ゆのっち( ^ω^ )
( ^ω^ )
漫画がない・・だと!?
漫画は時間がかかるからね 仕方ないね
ここだけの話、マウスコンピューターは公式サイトの仕様詳細にも載っていないかくしスロットがあったり、タブレットPCで本体の解像度よりも外部出力のほうが解像度が高く、フルHDで出力できたりしておもしろい。
ノートpcのバッテリーの下にSIMスロットがかくれていたりするw
まじですか!マウスコンピュータはそういうお楽しみ要素があるのか・・。
初めてコメントします。今さらながら絵の練習してる者です。
デジタルに興味あるけどデジタルって便利そうだけど逆に慣れるとアナログに戻れなくなりそうなのが…。
いずれ時代がデジタル主流になりアナログは廃れるのではと思いどうするか迷っています。
コメントありがとうございます。
>慣れるとアナログに戻れなくなりそうなのが…。
将来的に絵で仕事したいならデジタルはやっておいた方がいい、とここでは答えておきます。
確かに便利ですが、実際の所は人によります。アナログが長い人はデジタルは慣れないという傾向が強いです。向き不向きがあるので、自分はどうなのかは実際に触ってみないとわからないです。店頭等で触ってみて強い違和感があれば慣れるまで結構大変かと思われます。
アナログも描けると色々と便利なので、結論はどっちでも描けるようになるのが一番ですね。アナログは一定の需要があるので廃れないと思います。あの暖かみがいいという層はたくさんいますしね。
また、私の場合便利すぎてアナログに戻れなくなりました・・・笑
メディバンペイント?ファイアアルパカ?SAI?
いまだにずーっと継続してAzPainter212+フォトショ使いの自分はいつの間にか古株扱いのようです。
ちょっと前に「Az使いは世代的にいっこ上という印象があります」みたいなことを言われてびっくりしました。
べつにひとそれぞれ得手不得手や好み等あると思うのでソフトとか道具とか手法とかなんでも良いだろう。と気にせずマイペースでこつこつとやってきていて、気付いたら軽い浦島太郎状態。といったかんじでしょうか。
マジウケル
とても参考になって面白かったです!
その2期待してます。
ありがとうございます!
急に思い立って3ヶ月ほど前にデジ絵を描き始めてから、いつもお世話になってます。
以来ずっとメディバンを使ってますが、今のところ起動時の広告表示をのぞけば有料ソフトに切り替える必要性を見いだせずにいます。(私が貧乏性なのもありますが)
有料ソフトの利点とかあったら知りたいです!
コメントありがとうございます!
今ので不満が無いならそれでいいと思いますよ!
次回はその点の比較記事でもやろうかな。
最近デジタルを始めたのですが線画とペン入れの違いが分からなくて、ラフに線画してペン入れした方がいいのか、ペン入れだけすればいいのか迷ってます
コメントありがとうございます。
基本的な過程として、ラフ→下書き→ペン入れ(線画)→着色→完成、という流れです。
線画とペン入れの定義が定まっていないので混同されているのかと思われます。
一般的に『線画』は出来上がった状態、『ペン入れ』は線画を起こす、という意味です。(線画=ペン入れという意味で使われる方も居るのでなんともいえないですが)
どちらにせよペン入れはした方がいいです。